About SAKURA サクラの紹介

 

Four Seasons−春夏秋冬−

四季があり、恵を頂く。旬って幸せ。

       

四季のある日本だからこそ、その恵を頂きながら、慈しむ。そういう心を大切にしてきたつもりでいる。その季節の恵みに感謝しながら、生まれた季節の果物のケーキでお祝いできる幸せな誕生日。SAKURAのショーケースに苺のケーキがあるのは12月から4、5月頃まで。果物には”旬”がある。そして同じ季節の果物でも、気象状態などでの違いが毎年あり、本当に一期一会だと思う。今年もその果実の季節が近づくと、農家さんやその畑の匂い、果物の味を思い浮かべて幸せな気分になり、待ち遠しい。そしてまたその果物の季節が終わると、来年までさようなら・・・と少し寂しくなるけどまた楽しみができる。そして来年のこの時期を想いながら、一生懸命、来年のために畑を作ってくれている作り手さんに思いを馳せる。こんなふうに旬を食すことができること、ありがたい。本当感謝に尽きる。幸せ。ただ、農家さんも継承者がいない。こんな旬を未来の子どもたちが味わえない日がくるかもしれないと思うと・・・苦しい気持ちになるばかり。

 

 

 

 

 

 

Made by Hand−手を重ね、時を重ねる−

ジャム作りは、じっくりコトコト・・・。自然のアロマ。

果実をコトコト煮込む時、何とも言えない幸福感に包まれる。自然のリラックスアロマの時間。特に香料など必要ない。素材が美味しいから、シンプルでいい。例えば、野菜の下処理に意味があり、何かと時間がかかるのと同じで、手作りにこだわるのは、丁寧に手を重ねることが、必要で重要だから。余計なものは足し算しないシンプルなモノづくり。時間はかかるが、自分の手を重ねることで、自然とそういう味のお菓子になる。作り手の心は自然と伝わるもの。おばあちゃんのおにぎりが、塩だけなのにとても美味しいのと同じだ。食にたずさわる者として、大切にしてきたこと、そして伝えていきたいことは、素材を理解し、手を重ねるということ。それが自然にSAKURAの愛情という形になっているのではないのだろうか☺♥

         

 

 

 

 

 

 

Natural−自然に倣う−

農は万業の大本なり。土づくりは100年かかる。

生産者様の労を知り、伝えることも一つの役目。現地に行き、作り手さんの考えを聞き、大切な土や畑も見せて頂く。大事な時間。エネルギーの補充もできてしまう☺ 。 生産者さんとの直接会話の中で情熱をもらい、わたしたちの情熱をプラスし、お客様に伝えていく。SAKURAのこだわりの果物の一つ、低農薬の完熟あまおう苺を十数年前に知った時、これだ!!と、3日後には福岡にいた。知りたい!食べたい!その想いのみが原動力。そこは今も変わらない。自然農法の杏の農家さんは土づくりに100年と教えてくれた。常にアンテナをたて、タイミングの流れを読み、行動すると、必ず出逢いがある。必然になる。自然に生かされるわたしたち。大切に頂きたいし伝えたい。これらの恵を頂くたびに、知るたびに、自然と作り手さんに畏敬の念を抱かずにはいられない。

 

 

 

 

 

 

History−SAKURAの原点−

『大切な人(こどもたち)のために、安心で美味しいお菓子を』

『大切な人(こどもたち)へ、安心で美味しいお菓子を』がSAKURAの原点。子育てをしながら、東京や欧州で学校や講習、食べ歩きを続け、夢中で勉強した。勉強というより、楽しくてとまらなかった。周りの方々に助けてもらい、自分の理想の味を追求した。最初は自分が試行錯誤して作ったケーキを食べてもらえて嬉しかった。口コミで広がって、レストランさん等に使って頂けるようになった。きっとあったのだろうけど、その時その時夢中で楽しく、苦労話は覚えていない。人生最大にはまった趣味が、仕事になって、今のSAKURAが自然にできていた。当時から、食が心と体を作ると、トレサビリティを重要視してきた。自分や大切な人の体に入るものだから、栽培や飼育方法から、加工、製造、流通の過程を知りたく、明確にしたかった。自分たちが食べられないものは提供しない。そんな気持ちで、1982年から、お菓子を作り続けて、40年弱。当時からの想いはかわらない。無我夢中で続けてきて、たくさんのご縁があって、今に至る。

 

 

 

 

 

 

New Wind−新しい風−

それぞれの『個性』が『SAKURAISM』に。

過去も今も、SAKURAにたずさわってくれた皆と、叱咤激励して頂いてきたお客様達で、作り出してきたSAKURAISM。何か明確な模範があったわけでなく、とにかく自分たちの感性を追求してきたから、試行錯誤の連続だった。今で言うと笑い話だが、スタート時は、休みも給料もほぼなかった。そして何度も何度も数えきれないくらい意見がぶつかりあった。これは今も変わらない・・・。今になって気がついたら、4人が中心で風を巻き起こす立場になっていた。オーナー+4人。全く違う考え方と思考回路で、本当に全員が対角にいる。でも裏を返せば、ある意味最高の5角形(星)のバランスを作っているのではないか。これも最近気がついた。とにかく日々精進。この言葉を何度もつぶやいた。オーナーが築いてくれた土台を礎に、わたしたち流の風をまきおこせればと思う。芯は引き継いできていると思う。大木の芯はどんどん太くなってきた、そろそろ実をつけたい・・・なんてことも心に秘めながら、また今日も我らが道を、自分たちのペースで進んでいこうと思う。

 

 

 

 

 

 

Existence Value−存在価値−

子々孫々、次世代へつなぐもの。何を残していけるのか。

次世代や何世代もあとに何を残せるのか。大きなテーマだが、まずはSAKURAとしてできることからと思う。SAKURAは、『人』『食』『繋がり』を特に重要視している。 『人』・・・自然の恵と一緒で人も育てるもの。時をかけ、とにかく本気で向きあう。心のありかたが大事。感謝を持ち、素直な心で、生を楽しみ、探求・好奇心があると、仕事でも、何をしていても楽しい。人生において心を育てる糧を探す意味を伝えたい。 『食』・・・手作り、素材にこだわる”食”を伝えていきたい。食は頂けるだけで幸せっていうのが前提で、洋菓子はあくまで嗜好品だが、未来の方たちのためにも、基本の食という大切なことを永遠のテーマということで、SAKURAを通して考えて行けたらと思う。今続けてきたSAKURAの方針は【安価に仕上げようとしない】【自然なものを使う】【手を重ねる】ということ。これを続けていけないとSAKURAが存在する意味がないと思っている。『繋がり』・・・作り手さんの世代交代。今頂いている恵も作り手さんがいるからこそ。若手が育たなければ、終わってしまう。頂けなくなる。モノには対価があり、それをきちんと理解することが未来へ繋がっていくということ。消費する側も、いち地球人として、人として、意識していくと何かが変わると思うのはわたしだけだろうか。農は万業の大本で、食は未来を作り、未来へ繋がる。微力すぎるが信念に基づき、わたしたちが、できることをこれからもしていきたい。